二世帯住宅で「こんなはずじゃなかった!」を防ぐ!失敗事例から学ぶ対策マニュアル

二世帯住宅って、家族みんなが幸せになれるイメージですよね?

でも実際には、予想外のトラブルや悩みが出てくることも。

せっかく建てた二世帯住宅で「こんなはずじゃなかった…」と後悔しないために、この記事ではよくある失敗パターンと、その解決策をまとめました。

これから二世帯住宅を考えている人は特に参考にしてください。事前に失敗を防ぎましょう!

きっと、あなたの家づくりや暮らしのヒントになるはずです。

二世帯住宅の失敗パターンと対策

二世帯住宅は多くの家族にとって魅力的な選択肢になり得る場合もあります。

しかし、同時に多くの課題も抱えています。この記事では、二世帯住宅でよくある失敗パターンとその対策について解説します。

これから二世帯住宅を検討している方、すでに二世帯住宅に住んでいるものの悩みを抱えている方の参考になれば幸いです。

二世帯住宅で失敗する最大の要因

二世帯住宅の失敗には様々なパターンがあります。

最も大きな要因の一つは

「両親主導で家を建て、子世帯の意向が反映されない」

ことです。

家を建てる前に家族間で十分な話し合いがなされていない場合、後々大きな問題に発展する可能性があります。

1. 妻への相談前に二世帯住宅を決定してしまう

親と話をして二世帯にしようってなっているんだけどどう?

親から二世帯住宅の提案をされたんだけど、そろそろ家も考えてたし良いよね?

仮に自分の両親と先に二世帯住宅の話が上がっていたとしても、まず奥さんに相談するべきです。

1-2.良くないパターン

親「二世帯住宅建てるのありかな?」
子「いいよいいよ、妻に言っとくね」

よくあるパターンだと思います。
でも奥さんは、先に相談されていない場合「え、なんで勝手に決めたん?」と感じます。

納得感なしで二世帯住宅の話を進めてしまうと“最初からネガティブ”になってしまいます。

失敗する確率がグ―――ンと上がってしまいますよね。

1-2.良いパターン

親「二世帯住宅建てるのありかな?」
子「一人じゃ決められないから妻に相談しないといけない。話進めないようにしてね」

  • 一人で決めるわけにはいかないこと
  • 奥さんに相談すること
  • 勝手に話を進めないでとお願いすること

この3つが大切です。

Xで二世帯住宅のグチみたいなのを検索すると、“相手側の両親が勝手に話を進めた”ってのが結構ありました。

1-3.失敗しないための対策

  • 妻を大切に思う
  • 適当に返事しない
  • 話し合ってから進める

自分の両親から二世帯住宅の提案をされたとしても、即決したり、なんとなく「いいんじゃないー?」と適当に返事をするのはNG。

他人事で考えてしまうと勝手に話が進み、トラブルの原因になります。

1-4.我が家の場合(結婚前に二世帯住宅が建っていた)

一番の失敗パターンですが、結婚前に家を建ててしまうと失敗すると思います。
うちは妻のおかげで運良くうまくいっています。

ただ、結婚できるかできないか、という前提条件の話になってくるので、失敗の質が違います。

極端に言えば結婚できないので、女性を巻き込まずに失敗できます。笑

▼このパターンで大切なこと

  1. 最初から正直に状況を説明し、理解を求める
  2. 無理なら付き合うことを諦める
  3. 結婚前にも二世帯住宅があることを改めて確認しておく
  4. 二世帯住宅のメリットも話す

二世帯住宅が絶対嫌という女性を巻き込まないように、注意することが大切です。

対策

二世帯住宅の話が出たら、まずはパートナーに相談し、一緒に考える姿勢を示しましょう。

2.夫がとことん妻の味方をしていない

なにがなんでも奥さんの味方!

2-1.義両親との距離感:近すぎず、遠すぎず

義両親との関係は、二世帯住宅における永遠のテーマと言えます。

「できれば顔は合わせたくない」

「でも全く会わないのもちょっとよくないのかな?」

といつも気を使っていると思います。

  • 毎日顔を合わせる気まずさ
  • 価値観の違いからくる衝突
  • 子育ての干渉
  • プライベート空間の確保

など、悩みは人それぞれです。

2-2.プライベート空間の確保:自分の居場所がない

二世帯住宅では、プライベート空間の確保も重要です。

特に二世帯住宅は部屋数が少なくなります。
自分の部屋がない、一人になれる時間がない、という悩みを抱えやすいでしょう。

  • 自分だけの空間が欲しい
  • 趣味に没頭する時間が欲しい
  • 気兼ねなく友人を招きたい

など、切実な願いを抱えている女性は多いはずです。

2-3.まずは話を聞く

もちろん納得がいかなかったり、聞いていてちょっとおかしいなと思うこともあるはず。

いきなり反論するのではなく、まずは共感しないと奥さんの不満が蓄積していきます。

自分の親かそうでないかでストレスレベルは全然違います。

  • 「お義母さんがこんなこと言ってたんだけど…」と愚痴を言われたとき
    →でもそれあなたも悪くない?
    →まあそんなこともあるやろ
  • 住み心地が悪いところがあると相談されたとき
    →まあ仕方ないよね

みたいな感じだとうまくいきません。

  1. まずきちんと話を聞く。
  2. 解決策を練ったほうが良い or 聞くだけで良いのか見極める

2-4.聞いてほしいだけで、アドバイスを求めていない場合もある

もちろん「そうなんだねー」と聞いてほしいだけのときもあるはずです。

(「聞いているだけでいいんだよね」)

と思って「うん、うん」と言っていたら、「反応薄くない!?」みたいな感じになることもあります。

それは経験や夫婦の関係性で培われるものだと思います。
気分にも寄ると思うのでめっちゃ難しい!

対策

妻の話をよく聞き、共感する姿勢を示す。
解決策を一緒に考えたり、時には妻の気持ちを代弁することも重要です。

3. 夫が意見を持たず、どちらかの味方をする

かあちゃんが言ってたから~

〇〇ちゃん(奥さん)が言ってたから~

俺はよくわからんけど…

と逃げたり、めんどくさがると良くないですよね。

3-1.親のことを蔑ろ(ないがしろ)にすると揉めそう

僕自身の話をすると、圧倒的に妻の味方をしています。

味方をすると失敗すると書いておきながらですが、適当に味方についているわけではありません。

妻の不満を否定しないというスタンスです。

でも、親のことをないがしろにしすぎてもトラブルの原因になります。

親だって人間。不満がないわけじゃありません。

親の話も聞いて、親が困っていたら手伝って、たまーに一緒にお祝いをする

普通に仲良くしていればそこまで大きな不満は溜まらないはずです。

3-2.夫は両方の話を聞いて壁役になるのが良い(と思う)

男は、妻の味方をするべきだと僕は思っています。

母親の味方ばかりすると、自分の親と一緒に住んでいるわけではない奥さんは辛いですよね。

でも表面上は聞き役で、母親を敵にせずうまくやりたいですよね。

聞き役がいれば敵味方ではなく、うまくいきます。

お互いに良い顔をするだけだと揉めますが、お互いの意見をまとめて改善策を提案すればうまくいきます。

話し合いをすれば絶対大丈夫です。

適当に味方につくのではなく、調整役に徹しているとうまくいきます。

対策

夫は両親と妻、それぞれの意見をしっかりと聞く。
調整役としての役割を果たすことが重要です。

4. 細かいルールが多すぎて監視されているような生活

うちはお金のルール以外はほぼ自由です。

ルールに縛られていたら多分無理だろうな―と思います。

大学を出て、大人になって自分の生活をして、そして結婚したらなぜか親世代に監視される。

無理無理無理!

子どものころは監視というか、親が良い方向に導いてくれているのはわかります。
でも大人になって自由を経験したあとになんでまた縛られないといけないのか。

4-1.親世帯が監視する理由を考える

親世帯が口出ししたり、監視するというのはSNSでたまに見かけることがあります。

でもそれってなんでなのか。
と自分なりにまとめてみました。

  • 子離れできていないから、子のパートナーを認められていない
  • 我が子のことがまだ心配!自分がしっかりしないと!
    嫁には任せられない!

みたいな感じかなと。

また一緒に住むことになって、自分の管理下に子どもが現れて、過保護がゆえに奥さんのことを監視してしまうのかなと。

絶対にうまくいかないパターンですが、結構これはあるあるですよね。

対策

家族間でルールについて話し合う。
お互いが納得できる範囲で決めるようにしましょう。

    5. 生活スタイルや環境音について話し合えていない

    実際に一緒に住んでみるまで環境音についてはわからないことが多いと思います。

    音に関しては2階よりも1階が被害を被る場合が多いです。

    建てる前にきちんと共有しておく必要があります。

    • 玄関の開閉音
      → 子世帯のほうがよく外出するし、夜に帰ってくることもあるので注意
    • 子どもの走り回る音
      → 仕方ないことと理解してもらえなければ建てない
    • お風呂の浴槽の水を流す音

    5-1.玄関の開閉音は結構響く

    玄関対策は2つにする以外ないですね。

    深夜は結構静かに入りますが、だれも起きていなかったら結構響きます。

    昔住んでいた家よりも物も少ないですし、天井までの吹き抜けがあるとより響きやすいです。

    完全分離型か、気をつかって暮らすかどちらかかなと。

    難しい問題なので、話し合って理解を求める以外ないと思います。

    5-2.子どもの走り回る音

    子どもの走り回る音は結構響きます。

    でも子どもに制限させる生活はなるべくしたくないですよね。

    「20時までは気にせずにのびのび過ごさせて欲しい」

    などと話し合いをしておく必要があります。

    5-3.お風呂の水を流す音が意外と大きい

    集合住宅に住んだことがある方はわかると思います。

    意外と浴槽の水を流す音は大きいんですよね。
    下の寝室と風呂の場所は離れ気味な間取りにした方が良いと思います。

    なんにしても、話し合いが大切ってですね。

    対策

    生活音だけでなく、生活時間帯や習慣など、様々な側面から話し合いう。
    お互いの理解を深めることが大切です。

      6. 間取りで失敗するパターン:キッチン、風呂、トイレを共用にしてしまった場合

      共用スペースが多いと問題も起きやすいです。

      水回りが同じ場合はいろんな問題が起こりますが、どちらが掃除をするかという問題が共通します。

      うちの場合は庭の管理くらい。

      6-1.キッチンが同じ場合

      家事の分担をどうするか問題が発生。

      キッチンが一緒の場合は、そもそも二世帯住宅なのか?と思ってしまいますが、共用の家庭もあるみたいです。

      リビングが上下階にあれば二世帯住宅みたいな感じらしいですが、ちょっと厳しいですよね。

      6-2.風呂が同じ場合

      • 風呂の待ち時間が長い
      • 人数がたくさん入ると湯が汚れやすい
      • 湯が冷めやすい

      問題が多すぎるので絶対別の方が良いと思います。

      お風呂を一つにする場合、おそらく1階のスペースになると思うので、親世帯優先みたいな感じになって大変そう。

      6-3.トイレが共用の場合

      二世帯住宅というより、現代で1階にしかトイレがないということはほぼほぼないと思います。

      仮にですが、1階、2階どちらのトイレも使って良いみたいになっているとちょっと大変そう。

      ▼我が家の場合

      子どもは下も上も使いますが、大人はほぼほぼ使うことはありません。

      どうしても、ってときは僕も妻も下に行くことはあります。
      祖父が上で使っていることだけは、本当に一度も見たことがないです。

      使わないと決めるのが一番無難な気がします。

      対策

      キッチン、風呂、トイレは1階と2階に作り、独立した空間にすることが理想的。
      失敗を防ぐためには、完全分離がおすすめです。

      難しい場合は、使用ルールや掃除の分担について事前に話し合っておきましょう。

        7. 結婚前に二世帯住宅が先に建っていた場合

        ここからは半分自虐みたいになります。

        経験上、結婚前に二世帯住宅を建てるのは絶対になしです。

        二世帯住宅に住めないというパートナーとは100%結婚もできないので、結婚後よりも結婚前に揉めます。

        僕は揉めてないですが、付き合ってもらえるかもらえないかが大変かなってところです。
        あと友達に「二世帯やべーな」と言われる。笑

        • そもそも好きになっても付き合ってもらえない可能性がある
        • 付き合えたけど結婚前にトラブルになり破局
        • なんとかうまくいって一緒に住む

        となると思うので、納得して結婚してもらえると思います。

        結婚前に「ハズレだなー」と思われることはめっちゃありましたが、相手が見つかってからはわりと平和でした。

        7-1.付き合う段階で伝えていないと失敗

        「付き合ってしまえばこっちのもんよ!」

        という考えで付き合うとトラブルになります。

        正直結婚前提に付き合いたい気持ちはなかったのですが、相手に結婚願望がないとは言い切れません。

        だから二世帯住宅があることは伝える必要があります。

        僕の意思関係なく、”誠意を示すためだったり、後々リスクあるよ”とわかってもらうために伝える必要があります。

        めっちゃだるかったし、きまずかった…。(建てちゃった自分が悪いけど)

        7-2.結婚前にもう一度確認していないと失敗

        運良く付き合ってもらえたとします。

        付き合ったときは相手も
        (「結婚はしたいけど、先のことだし、今好きだし付き合ってみようかな」)
        という気持ちで付き合ってくれていたとします。

        今を楽しむために二世帯を一旦置いといたパターンですよね。

        うちの妻はもしかしたらそうだったかもしれません。

        だからこそ、本当にOKかどうかわからないので、結婚前には必ずもう一度確認する必要があります。

        ぶっちゃけ僕は付き合って2年くらいは家に呼ぶことができませんでした。

        リアルに想像されると振られるかもしれないし、結婚したい、したくないとすぐ判断されるのが怖かったからです。

        だから、家に初めて呼ぶときは

        「マジで二世帯なんだけど覚えてる?」

        とビクビクしながら伝えたのを覚えています。

        めっちゃ重たい。笑

        7-3.親に対しても少しずつ要望を話しておかないと失敗

        • 干渉して欲しくない範囲
        • お金の話

        将来のパートナーに住んでもらうからこそ、早い段階から干渉してほしくないことや、お金の話をしました。

        少しずつ若者の考えを共有していった感じです。

        少しずつ視点を変えてもらっていないと、トラブルが起きやすくなると思います。

        対策

        結婚前に二世帯住宅があることを伝え、パートナーの意向を確認。
        二世帯住宅のメリットだけでなく、デメリットについても正直に伝えることが大切です。

        8.二世帯住宅を失敗しないようにするために大切な対策まとめ

        対策①共用スペースは少なく、完全分離型にする

        玄関別は難しいけど、キッチン、風呂、トイレは別が良い。

        対策②二世帯住宅を建てる(住む)前にしっかり話し合う

        • なるべく干渉し合わないこと
        • 双方にメリットがある上での協力関係であって、同居ではないということ
        • 助け合いはする
        • お金のトラブルがないように、支払い関連はきっちり決める

        対策③親のことも大事に思いつつ、完全に妻の味方をする

        • 妻の味方をしなければ間違いなく失敗する
        • 妻は親と同居ではないので、夫が味方するしかない
        • 妻に孤独を感じさせてはいけない

        二世帯住宅を成功させるために

        二世帯住宅は両親がいる側の子ども(うちの場合は僕、夫)が、どれだけ間で調整役になれるかどうかです。

        スマホばかり突いて、家事も育児も奥さんに任せっきり昭和タイプの旦那が二世帯住宅を建てるとまずうまくいかないでしょう。

        間に立って常にピリピリしててよ、っていうわけではありません。

        当事者意識を持って、楽しくみんなが笑って暮らせるように考える必要があります。

        人数が多いんだから考えることは増えます。それは仕方ないんですよね。

        楽しく過ごすために、ぜひ話し合いは怠らずに過ごしてみてください。