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二世帯住宅の食事は別が正解?一緒にしないことで見えた「ちょうどいい距離感」

二世帯住宅 食事 (4)

二世帯住宅の食事は、親世帯と一緒にする? それとも別々?

同じ家に住んでいるぶん、どこまで合わせたらいいのか悩みますよね。

わが家は、ふだんの食事を別にしています。ぼくたちには、この距離感が合っていました。

ただ、どの家庭でも別にするのが正解、とまでは思いません。料理をする人、仕事の時間、キッチンの使い方で、続けやすい形は変わるはずです。

ここでは、実際に暮らして感じたことを整理します。別々の食事を無理なく続けるために、話しておきたいこともまとめました。

わが家はキッチンも食事も別。無理に合わせない暮らし

二世帯住宅で「食事は別」にしてよかった話

うちはキッチンもリビングも親世帯と別。妻がいない日でも、ぼくと子どもたちは2階で食べています。

ぼくは、大人が多い空間がちょっと苦手です。自分たち家族でのんびり食べられるほうが、落ち着くんですよね。

誕生日はケーキを一緒に食べても、食事は各世帯で済ませます。正月も妻の実家で過ごすことがあり、いつでも二世帯一緒というわけではありません。

同じ建物に住んでいることと、毎日の食卓を一緒にすることは、分けて考えてよかったなと思っています。

食事を別にしてよかったこと

食べる時間や過ごし方を、自分たちで決められる

食事を別にすると、自分たちの都合で動けます。相手の世帯がそろうのを、前提にしなくていい。

仕事や子どもの予定を考えながら、今日はどうしようか、と夫婦で決めやすいです。

もちろん、一緒に食べるほうが楽しい家庭もあると思います。ぼくの場合は、毎日の食事まで気を張らずに過ごせることが大きかったです。

料理や片付けを、夫婦のペースで分担できる

正月に妻の実家で数日過ごし、毎日一緒に食事をしました。ありがたい反面、意外と落ち着きませんでした。

手伝おうとしても「座ってていいよ」と言われる。洗い物をしようとしても止められる。

気遣ってもらっているんです。でも、ただ座っている自分が、なんとなく気まずい。

いつもは妻と、料理や片付けを分担しています。だから、自分の動く場所がないと戸惑うんだなと感じました。

一緒に台所に立つときも、役割を相談

自宅では、夫婦で役割を決めながら動けます。

親世帯と一緒に台所に立つ場合も、料理と片付けの担当を話しておく。それだけでも、動きやすくなると思います。

たまの外食が楽しめたのは、毎日の義務がないから

妻の提案で、数年ぶりに親世帯と一緒に外食したことがあります。

ふだんは別々に食べています。久しぶりに集まること自体が、ちょっとした出来事になるんですよね。

その日はぼくも楽しく過ごせました。

集まる日を、自分たちで決める

「外食なら必ずうまくいく」という話ではありません。うちで無理を感じなかったのは、次のような距離感があったからだと思います。

  • 毎週や毎月の食事会がない。
  • その日に集まるかを、自分たちで決められる。

食事を別にしていても、会いたい日まで断る必要はない。この柔らかさが、今の距離感に合っています。

一緒に食べ続けると、料理より「自分の役割」で疲れることも

妻の実家で数日過ごし、連日みんなで食事をしたときのことです。ぼくは、台所で何をすればいいかわからなくなりました。

洗い物を手伝おうとしても「座っていていい」と言われる。親切にしてもらっているのに、手を出さずに食べている自分が落ち着かない。

自宅では、夫婦で料理と片付けを分担しています。

献立や味の好みより、家事の役割が急に変わったこと。そちらが、この違和感につながったのだと思います。

一緒に食べる日は、片付けの担当も

親世帯と一緒に食べるときも、次の担当まで決めておくとよさそうです。

  • 料理を作る人
  • 片付ける人
  • 食器を戻す人

決めておけば、誰かに負担が集中するのを防ぎやすいでしょう。

ただ、毎日のことなら、それ自体が負担になる家庭もあります。

別々に食べる場合にも、負担はある

別々にすれば、何もかも楽になるわけでもありません。これから食事を分けるなら、次の点も考えておきたいです。

  • 買い物・料理・片付けを、それぞれの世帯で回す必要がある。忙しい日にどこまで自分たちで用意できるかも確認する。
  • 食材や調味料を別々に買うと、余らせることがある。共有したい物があれば、勝手に使わず範囲を決める。
  • 体調が悪いときの助け方は、別に相談が必要。普段は別でも、困ったときまで頼ってはいけないという話ではない。

キッチンを共有しているなら、完全に分けるのは難しいかもしれません。調理する時間や、冷蔵庫の置き場所も関わってきます。

まずは、今の設備でできる範囲から相談するのがよさそうです。たとえば、次のような分け方があります。

  • 食べる時間を別にする。
  • 片付けは、使った世帯がする。

これから家を建てる場合の水回りについては、キッチン・お風呂・トイレを世帯ごとに分けるときの考え方にも書いています。

キッチンが一つでも、食卓まで一緒にする必要はない

わが家はキッチンもリビングも世帯ごとに分かれています。だから「食事を別にする」形が取りやすいのは確かです。

すでにキッチンを共有している家庭なら、設備をすぐ増やすことはできません。まずは、次の点を相談するところから始められます。

  • 料理をする時間
  • 冷蔵庫の置き場
  • 使い終えた後の片付け

同じ台所を使っても、毎回同じテーブルで同じ献立を食べるとは限りません。

  • 夕食は各世帯で用意し、休日だけ一緒に食べる。
  • 献立は別でも、お米や調味料は共有する。

そうした中間の形を選ぶなら、誰が何を買い、いつ調理するかを決めておきたいです。決めないままだと、一人だけが段取りを引き受けるかもしれません。

「完全に別」か「毎日一緒」かの二択で考えなくてもよいと思います。調理・食材・食卓・片付けのどこを分けたいか、一つずつ確かめてみてください。

食材の置き場は同居の冷蔵庫ルールで整理しています。費用については、食費分担の決め方も読んでみてください。

食事を分けるときに、親世帯へ伝えたいこと

理由を「一緒に食べたくないから」だけにすると、関係を拒まれたように受け取られるかもしれません。

ぼくなら、普段の夕食は自分たちで用意したいと伝えます。仕事や子どもの時間に合わせたいからです。

相手に料理を頼み続ける形にもしたくないからです。

親の誘いを断る役を妻だけに背負わせないことも大事です。伝えるときに意識したい点をまとめます。

  • ぼくの親への説明なら、ぼく自身の生活方針として話す。
  • 「妻が嫌がっている」と妻のせいにしない。家の中で顔を合わせる妻の負担が増えるから。
  • 親からすると寂しさがあるかもしれない。集まるときは、その都度相談しようと話しておく。

実際の会話を再現した例ではなく、伝え方の考え方です。

別食を続けるために話しておきたいこと

別食にするときも、細かい決まりを増やしすぎなくていい。行き違いが起きそうなところを、先に話しておくと安心です。

以下は、話し合う項目の提案です。

  • 誰の分まで作るか。基本は各世帯で用意し、お願いしたい日は先に確認する。
  • 食事がいらない日は、いつ伝えるか。一緒に食べる約束をした日や、作ってもらう日には連絡する。
  • 食費をどう分けるか。日々の買い物と、みんなで食べる日の支払いを分けて考える。
  • 冷蔵庫や食材をどこまで共有するか。使ってよい物・一声かける物を確認する。
  • 忙しい日や体調が悪い日は、どう頼るか。頼む側も引き受ける側も、毎回の義務にしない。

食費と冷蔵庫の線引き

お金の話を後回しにすると、「うちだけ払っている?」と気になりやすいと思います。詳しくは同居・二世帯住宅の食費分担を決めるポイントに整理しました。

冷蔵庫を一緒に使う場合は、同居の冷蔵庫ルールと食材の分け方も、話し合いのたたき台にしてください。

伝え方の例

伝え方に迷ったら、たとえばこんな言い方もあります。以下は実際の会話ではなく、伝え方の例です。

「普段のご飯は、それぞれの世帯で用意する形にしたいと思ってる。お願いしたい日は先に相談するね。
そちらも大変なときは声をかけてね」

一度伝えて終わりにせず、やってみて困ったところだけ調整できるといいですね。食事以外の生活ルールは、二世帯住宅で快適に暮らすコツからも読めます。

家事を手伝ってもらう範囲で迷っているなら、二世帯住宅の洗濯物問題と、干渉を減らす考え方にも似た話があります。ありがたさと、自分たちでやりたい気持ちの両方を伝えられるといいですね。

別食が合っているかを見直す目安

食事を分けた結果、家事が子世帯の一人に偏る場合もあります。そんなときは、距離感だけを守っても暮らしやすくはなりません。

  • 買い物・調理・片付けのどれに時間がかかっているかを、まず夫婦で確かめたいです。
  • 体調が悪い日だけ親に助けを頼みたい場合もあります。頼む方法と、断られた日の代案も考えておきます。

反対に、一緒に食べる回数が増えて、予定調整や準備が重くなることもあります。その場合は、普段は別に戻してもいい。

最初に決めた形を変えるのは失敗ではありません。

二世帯住宅で長く暮らす間に、仕事や子どもの生活は変わります。食事の線引きも、両世帯が続けられる形へ見直していけばよいと思います。

一緒に食べたい日があっても、普段は別でいい

妻の提案で、数年ぶりに二世帯そろって外食したことがあります。久しぶりだったからか、ぼくも楽しめました。

ふだんが別だからこそ、ちょっとしたイベントになる。このくらいが、うちにはちょうどよかったです。

食事を別にすることと、家族を大事にすることは両立できると思います。無理に毎日の習慣にせず、一緒に食べたいときに相談する形もあります。

定期的な食事会が負担になっている場合は、一緒に食事する頻度の決め方・断り方へ。普段の食事をどうするかとは、分けて考えてみてください。