二世帯住宅で暮らしていて、親世帯と大人同士でぶつかることは、わが家ではほとんどありませんでした。妻が実際に不満を口にしたのは、子どもとの関わり方です。
気になっていたのは、親世帯でのYouTubeや、おやつを食べる時間でした。誕生日やクリスマスのケーキをどこで撮るかも、その一つです。
小さな話に見えるかもしれません。でも、子育ての方針や、自分たちの記念日をどう過ごしたいかが重なると、簡単には流せないものです。
この記事では、当時のわが家で起きた3つのことと、ぼくがどう受け止めたかを振り返ります。別の家庭でもそのまま当てはまる「正解」ではなく、話し合うときの材料として読んでください。
- 子どもを預けるときの動画の見せ方
- 夕食前に食べるものと時間
- ケーキや写真をどこで楽しむか
1. 親世帯でのYouTubeが気になった
保育園に通っていたころ、子どもを親世帯に見てもらう機会がありました。そのとき妻が気にしていたのが、下のテレビで見せるYouTubeです。
- 当時は年齢制限の設定ができていなかった(その後設定した)
- 長く見せすぎではないか
- 習い事の前に見ると、切り替えて出かけにくい
- タブレットで見るのはやめてほしい
こちらで整えられる設定を先に変える
ぼくは預かってもらっている立場だから、視聴時間まで強く言いにくいと感じていました。一方で、設定不足やタブレットの使い方は、先にこちらで整えられることです。
YouTube Kidsを設定し、タブレットについても使わない形にしました。視聴時間は親世帯にも話しましたが、すべてを思い通りに管理できたわけではありません。
動画の見せ方と、次の予定を分けて相談する
正直に言うと、ぼくたちも家で子どもに動画を見せることがあります。だから最初は「自分たちもやっているのに、親だけを責めるのか」と妻の不満に反発しました。
でも、妻が困っていたのは動画の存在だけではなかったのだと思います。習い事の前の切り替えや、どんな内容が流れるかわからないことも含まれていたのでしょう。
そこを分けずに「うちも見せている」と返したら、話がかみ合いません。
子どもを預かってもらう前に確認するなら、まずは次のような具体的な点です。
- 使う端末と視聴するサービスの設定
- 次の予定がある日の、見るのを終えるタイミング
- 困ったとき、親世帯から誰に連絡するか
親世帯に完璧な対応を求めるより、親であるぼくたちが優先したいことをそろえる。そして、自分の親にはぼくから伝える。
その順番が大事だったと感じています。
預かってくれる親世帯に助けられていることと、気になることを相談するのは両立できます。「全部こちらのやり方に合わせて」では、負担を増やすだけです。
「習い事の前は動画を切り上げたい」「この端末の設定だけは変えたい」なら、何を頼みたいかが伝わります。頼む側も迎えの時間や次の予定を共有しておけば、親世帯だけに切り替えを任せずに済みます。
2. 夕食前のお菓子やポテト
次は、晩ご飯の前にお菓子やポテトを食べさせることです。子どもがお腹いっぱいになって夕食を食べなくなると、作った側は困ります。
ぼくもご飯を作るので、この不満はよくわかります。親世帯には、夕食前の食べ物について話しました。
ただ、子どもが「なんか食べたい」と言ったとき、妻もあげることがありました。ぼくがあげたときは注意されることも。
家庭の中でも、その場の事情で判断が揺れるんですよね。ここを棚に上げて親世帯だけに厳しくすると、伝える側の言葉にも説得力がなくなります。
そこで、同じことで悩むなら、困る場面を具体的にする。「おやつは禁止」と大きく決めるより、夫婦で先にそろえるのがよさそうです。
- 夕食が近い日は、子どもが食べる前に親へ確認してもらうか
- 親世帯に預ける日と、家で過ごす日で扱いをどうするか
- 例外を認めるなら、誰がどう判断するか
これはわが家で細かい取り決めをしたという話ではなく、経験から考えた確認項目です。子どもの成長で食べ方も変わるので、一度決めた内容に固執する必要もないと思います。
「妻があげた日もあるから、親世帯のことは言えない」と話を終わらせると、夕食前に困ること自体が残ります。ぼく自身があげた日も含めて、まず夫婦で同じ基準を持てるか考える。
そのうえで親世帯には、責めるためではなく夕食を食べやすくするために伝える。誰があげたかの犯人探しより、次にどうするかの話にしたいです。
3. 手作りケーキと写真を撮る場所
誕生日やクリスマスには、親世帯と一緒にケーキを食べることがありました。子どもが小さいころ、妻がケーキを作ったこともあります。
そのケーキを1階へ持っていくのを、妻は嫌がっていました。
写真を撮ると、1階の「実家感」のある背景が写る。妻は日常の写真を残すのが好きですし、自分で作ったケーキなら、きれいな状態で撮りたい気持ちもあるでしょう。
ぼく自身もカメラを使うので、その気持ちはわかります。撮りたい構図に親が入ってしまっても、ぼくですら「どいて」とは言いにくい。
妻ならなおさらです。
上の階で撮ってから、一緒に食べる
そこで当時は、上の階で先に写真を撮ってから、下へ持っていこうと提案しました。妻もそれなら納得していました。
誰かを責めたり、みんなでケーキを食べるのをやめたりせずに済む方法でした。
写真や行事で気持ちがすれ違うなら、次の順番で考えると整理しやすいと思います。
- まず、誰がどんな写真を残したいのか聞く
- 写真を撮る場所と、一緒に食べる場所を分けられるか考える
- 準備や片付けを誰がするかも確認する
食事を毎回一緒にするかどうかは、写真とはまた別の話です。頻度や誘い方で迷う場合は、一緒に食べる頻度と断り方に詳しく書いています。
この件は、ケーキを下に持っていくことそのものより、妻が作ったものを妻の望む形で残せるかがポイントでした。写真を先に撮るだけなら、親世帯と一緒に食べる時間も残せます。
行事を「全員で一緒にするか、しないか」の二択にしない。準備・撮影・食べる時間を分けて考えると、落としどころが見つかることもあります。
夫が先にするのは、妻の不満を具体的に聞くこと
当時のぼくは、妻とぶつかることがありました。自分たちも完璧ではないのに、親世帯にだけ求めすぎではと考えていたからです。
けれど、何を頼みたいかで親に伝える内容は違います。
- 「動画を一切見せるな」と言いたいのか
- 「習い事の直前だけ避けてほしい」のか
まず困っている場面を聞かないと、ぼくの反論も的外れになります。
- 何が起きたかと、妻が何に困ったかを分けて聞く
- 夫婦で優先順位を決め、親世帯に頼むことを一つずつ伝える
- 親世帯の負担も聞き、続けられる方法に調整する
ぼくが親に伝えるなら、「妻が怒っているからやめて」だけでは足りません。「習い事の前は動画を切り上げたい」と、自分たちの方針として話すほうがよさそうです。
これは当時の発言を再現したものではなく、今振り返って考える伝え方です。
妻の不満をそのまま親にぶつける伝書鳩になると、妻と親が直接対立する形になってしまいます。何を変えたいかをぼくが理解してから、必要なことだけ伝える役割を持ちたいと思います。
ここで紹介したのは、ぼくの家の過去の出来事と、そこから考えた方法です。子どもが成長すれば悩みも変わります。
誰か一人に我慢を任せず、話し直せる余地を残しておきたいです。夫が親と妻の間に立つときの考え方は、二世帯住宅で妻の味方をする話にもまとめています。
同居全体の悩みから探すなら、二世帯住宅で快適に暮らすコツを見てください。