この記事では
『二世帯住宅ではリビングを広くするべきかどうか』
をお話します。
今のことだけではなく、「将来的にどうなの?」ってところを実体験ベースでお話します。
印象としては、『リビングが大切な期間は想像よりも短いかもしれない』です。
これから二世帯住宅を建てようと思っている方に向けて、
- リビングを広くする場合
- 個室の数や広さを確保する場合
それぞれの考え方についてライフステージ別にお話しします。
我が家の二世帯リビングは…
寝室を広く取りすぎた結果、リビングが狭い
子どもが小さいころはもっと広くしておけばよかったなーいう思いは強かったです。
けど、
- 個室を人数分確保
- 風呂、キッチンも1階と分けて快適
家族が増えた今でも将来的に部屋数の不安はありません。
◾️”今(建てるとき)”の自分たちの視点で考えるとリビングが大切
だけど、誰しもわかっていると思います。
いずれ将来は個室の方が大切になってくる可能性があることを。
だから限られたスペースで、どのような間取りが最適か悩むと思いまう。
大抵、ハウスメーカーさんの提案は「人が集まるリビング」という提案をされることも多いです。
だから広いリビングを勧められることも多いはず。
でも、想像してみてください。
実際は何年リビングがメインスペースなんだろう。
自分の思春期を思い出せばわかるはずです。
でも家を建てるときって、テンションが上がってますよね。
知人に一番見られる可能性がある部屋を、バシッと決めたくなるんじゃないでしょうか。
全く間違った考えではないと思います。
ぼくの場合はたまたまですが、結果的に少し狭めのリビングでよかったかなと思えるようになりました。
◾️実際にライフステージから考えてみると…
- 子どもが小さくてリビングにずっといた幼少期
- 子どもが少し大きくなった現在
- 思春期~
今は2の段階で、小学生の息子がいます。
現時点でもリビングへの思いは少し変化があるんですよね。
◾️もちろん条件次第で変わる
- いつから1人(兄弟姉妹)だけで寝かせようと思っているか
- 男の子か女の子か
- 1人っ子か2人以上か
- 友達と遊ぶのが好きか
このようなことも考えられるので、一概には確実なことも言えません。
でも
ぼくが二世帯住宅に住み、8年間家族と住んで今思うリビングへの考えは共有することはできます。
1.優先順位はライフステージ、ライフスタイルによって変わる
- リビングが一番大切
- 家族で一緒に過ごすことが一番大切
- お客さんをよく呼ぶ(呼びたい)
- 親世帯と共用スペースが増えても良い
(風呂、キッチンなど)
- 1人の時間を大切にしたい
- 将来的に個人の部屋が狭いとキツイ
- リモートワークなら仕事部屋が必要
いろんな家庭、パターンがあります。
1-1.家族がいるとライフステージでの変化が激しい
子どもの成長にともない、
ライフスタイルが変わってきています。
長男が0歳のことを思い出すと、今と過ごし方がまるで違う。
明らかにリビングで一緒に過ごす時間が減りました。
まだ小学2年生です。
- 子どもの趣味
- 夫婦の年齢
- 親密度の変化
要因はさまざま。
子どもが小さいころはリビングが一番大切。
もし今、自分の部屋がなかったとしたら、大きなストレスを感じているかもしれません。
(ぼくは寝室かリビング)
「リビングは絶対に広い方が良い」
とは一概には言えなくなってきています。
2.わが家のライフステージによる変化
わが家を例にライフステージによるリビングの重要度を考えます。
2-1.【独身時代に二世帯住宅を建てちゃったぼく】自分のスペースを大切にしてしまった
※リビングの重要度:低い
ぼくは独身時代に二世帯住宅を建てました。
(普通は独身で建てないけどね!)
当時は自分のスペースが最優先。
結果、寝室を広く取りすぎました。
2-2. 【新婚(子どもなし)】リビングが一番大切な場所
※ リビングの重要度:高い
新婚のときはリビングが一番大切な場所。
「もっと広いリビングにしておけばよかった」
と思うこともありました。
「リビング狭いなー?ほかのおうちのリビングがうらやましい」
妻もこう思ってたはず。
◾️友人を呼ぶ機会が多いと困る
妻はよく友人を呼んでいました。
- 狭いから友人を呼びづらい
- リビングが狭くて恥ずかしい(ぼくは呼ばないからわからないけど)
もう少し広いリビングのほうが良いんだろうなーと感じます。
妻は友人の新居に行ったとき
「リビング広ーい、デザイン素敵ーキッチン広ーい。いいなー」
【二世帯住宅】妻に申し訳なく感じる瞬間は知人が新居を建てたとき
ただ、最近は明らかに減りました。
子どもが産まれる前と、子どもが小さいころの5年間くらいかな。
2-3.【子どもが小さいころ】寝るまでは常に全員リビングにいた
※ リビングの重要度:超高い
妻は元々、何をやるにも家族全員一緒タイプ。
いつも一緒にリビングにいて、子どもが好きなYouTubeやNHKを一緒に見ていました。
ブロックなどで遊ぶのもリビング。
リビングにいないと「なにやってるの?」って呼び戻されてたな…
当時はちょっと辛かった。
でも今は全員一緒にいる時間も減りました。
だからあの時間はめちゃくちゃ大切な時間だった。
感謝してます。
2-4.【長男 小学校入学】家族では一緒にいることが多い。個々の時間は確実に増えている
※ リビングの重要度:まあまあ高い
子どもの成長にともない、リビングの優先度合いは低くなっています。
- 妻:リモートワークになり、自分の部屋にいることが増えた
- 子どもたち:基本はリビング。長男はたまにベッドでゲーム
- ぼく:子どもがYouTubeを見ていたら別室に行く
全員、基本はリビングにいます。
でも別室に行くことも増えました。
■ 友達がきてもリビングでは遊ばなくなった
数年前は、息子の友達+おかあさんで遊びに来ていました。
遊ぶ場所はリビング。
でも子どもも成長し、おかあさんは来なくなり、
リビングで遊ぶこともなくなりました。
子ども部屋に2段ベッドを置いて、自分の部屋感が出てきたからってのも大きな要因ですね。
「知人を呼ばないならリビングってもしかしてそこまで重要じゃない…?」
って思うことも増えてきました。
2-5.【これからのこと】個人の部屋がさらに重要になる
- 妻はリモートワーク
- 子どもはさらに自分の部屋にこもる(ぼくもこもってたな)
- 2段ベッドが嫌になる
- 個人の部屋がほしくなる
「あれ、リビングにいるのおれだけか…?」
実際、ぼくが子どものころはこういった状況は多々ありました。
自分の部屋に引きこもってほしいわけではありません。
でも家族とはいえ、プライバシーも大切。
だから今後はさらに個人の部屋が重要になりそうです。
3.もしもリビングを広くしていたら
- 部屋数が減る場合がある
- 大人の寝室がない
- 子ども部屋を数部屋確保できない
- 風呂を減らさないとリビングの広さ、個人の部屋の確保が難しい
- 家自体を大きくして価格が上がる
3-1.友人宅を例にすると
友人の二世帯住宅でリビングがめちゃめちゃ広いお家があります。
「なんでこんなにでかいん?」
と驚きました。
でも、よくよく聞くとリビングに全振りして、ほかは我慢という感じらしいです。
- リビングは本当に快適そう
- 風呂は1階と共用
- 2階は廊下なし
- 階段を上るとすぐにリビング
- リビングに直結して各部屋がある
リビングから各部屋に繋がる引き戸があるお家です。
「広くするならこれしかないな」ってくらい考えられた作りです。
ただ、子どもが大きくなったときは…
結構リスク大きくないと思いませんか?
▼お風呂は上にあるけどこんな感じ
»実家の2階全体をリノベーション 二世帯住宅の広々リビングで安全に配慮した子育て
3-2. リビングを通らないと自分の部屋に行けないのはきつい
上のおうちを例にすると、
リビングを通らないと自分の部屋に行けない仕様です。
核家族でも最近よく見る間取り。
ぼくはこういう間取りの和風の家でしたが、学生時代キツかった。
夜に出たい時期って絶対ありましたよね?
成長すると、あまり親と関わりたくない時期もありました。
「ほっといてほしい、
リビングにはいたくない!」
「なんで玄関から廊下じゃなくて、すぐにリビングなんだ!」
鱧(はも)の実体験
中高校生のときは特に思っていました。
主観のイメージですが、
昭和の家:玄関からすぐにリビング
平成の洋風の家:玄関→廊下(階段セット)→右か左にリビング
みたいな感じ。
最近はおしゃれだけど、昭和スタイルに戻ってきている気がします。
それを、二世帯の2階部分でもやる感じですね。
リビングドーンってかっこいいし憧れます。
でもやっぱり廊下は欲しいな。
監視されている感じがないほうが、仲良くできるもします。
4.まとめ
今と将来どっちが大切かって話の結論は
「当然どちらも大切!」
としか言えません。
でもリビングにこだわりすぎて、将来のことを考えないのはやばいです。え
【リビングが広い】
・おしゃれ
・幸せ
・満足度が高い
・食事後の団らん、くつろぎが生まれる
【個人部屋を重要視】
・今は、リビングが狭くても部屋数が足りてることに安心感がある
・プライバシーを守れる
・思春期に程よい距離感を保てる
・子どもが大きくなったとき、リビングを通って部屋に行くスタイルは厳しい
【ライフステージから考える】
・子どもが小さいころは断然リビング
・リビングで過ごす時間は長いけど、子どもが小さいので広さはそこまで重要じゃない
・子どもが小学生になるとリビングの優先度合いは下がってくる
・子どもとリビングで過ごす期間は思ったより短い
リビングが大切な期間よりも、個人の部屋が大切な期間の方がおそらく長いです。
広くできるならもちろん広いほうが良い。
でも二世帯住宅はスペースが限られます。
数年住んでみた実体験ベースの感想です。
リビングが狭いなーって思うことは正直あった。
でも、リビングを広くしすぎていたら、おそらく今、
「今後の部屋割りどうしようか…誰か下の部屋使わしてもらう交渉せんといけんかもな…」
と、なっていました。
妻は実際
「私、子どもたちが大きくなったとき今の部屋で仕事し続けて大丈夫なのかな?」
と言っています。
多分大丈夫。
住んでみないとわからない
マジでこれはある。
noteを始めてハウスメーカーさんの間取りの記事を見ることが増えました。
事例も良くみます。
でも、ハウスメーカーさんが実際に住んでいるわけではないので、
実体験もしっかり調べるほうがよい思います。
「ぼくの意見が絶対正しい」
なんて言うつもりは全くありません。
一般的な意見(ハウスメーカー)と実体験(ぼくなど)
で比較対象として見ていただければと思います。
長文記事を最後まで読んでいただきありがとうございました。