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二世帯住宅で洗濯機を1台共用するには?時間と取り出しの決め方

1台の洗濯機の前で、それぞれの洗濯かごを持って順番を相談する架空の成人二人

洗濯機は1台のまま、親世帯と子世帯の洗濯物は別々に洗いたい。そんなときに必要なのは、使い始める順番だけでなく、洗濯物を取り出して次の人が使えるまでの時間を決めることです。

洗濯だけか、乾燥まで使うか。終わったときに取り出せる人がいるか。この二つで、同じ1台でも組める予定は変わります。ここでは、二世帯で洗濯機を共用するときの決め方を、試し方と予定が重なった日の対応まで整理します。わが家で実践している共用ルールの紹介ではなく、家庭に合わせて使う運用の案です。

1台で回せるかは、取り出す時間まで見て考える

朝に洗いたい世帯と、夕方に洗いたい世帯なら、使う時間を分ける案があります。一方、両世帯とも帰宅後に洗濯から乾燥まで済ませたいなら、順番を決めても必要な時間が収まらないことがあります。

まず、普段使うコースの所要時間を説明書や実際の終了表示で確認し、次の三つを一続きで見ます。

  1. 洗濯物を入れて、運転を始める
  2. 洗濯・脱水、必要なら乾燥まで運転する
  3. 取り出しと、説明書で必要とされる使用後の手入れを終える

運転が止まっていても、中に衣類が残っていれば次の世帯は使い始められません。「終了予定」だけでなく「取り出せる時刻」を予定に入れるのがポイントです。

洗濯後に外へ干す場合は、取り出した後の干す時間まで洗濯機を占有するわけではありません。ただし、洗面室や物干し場も共用なら、人が出入りできる時間や干す場所は別に確認しておきます。

予約は、開始時刻より「次に使える時刻」を確認する

「朝に予約してある」と伝えるだけでは、次の世帯がいつ使えるのかは分かりません。予約の仕組みは使う機種で確認しましょう。

たとえばパナソニックの予約機能の案内では、運転を終えたい時間を指定すると説明されています。運転が早めに始まる場合や、衣類の状態によって終了がずれる場合もあります。予約した時刻を、そのまま次の人の使用開始時刻にはしないほうがよさそうです。

衣類を入れて予約待機している間も、その1台は次の世帯が使えません。たとえば朝の終了を予約して前夜から衣類を入れる場合は、動き始める時刻からではなく、入れて待つ時間も含めて相談します。

時刻を埋めるときは、次のような短いメモにすると、伝える内容がそろいます。

予定に書くこと家庭で埋める内容
使う世帯・運転内容親世帯/子世帯、洗濯のみ/乾燥まで
機械を使う時間入れ始める時刻〜運転終了の目安
次に渡せる時間取り出し・必要な手入れを終えられる時刻
予定が変わるとき誰へ、どの方法で連絡するか
記入用のひな型です。運転時間は機種・コース・洗濯物の量などで変わります。

たとえば、子世帯が洗濯物を取り出して「空きました」と知らせた後に、親世帯が次の運転を始める形です。毎日同じ時刻にするより、終了の目安と実際に空いた合図を組み合わせたほうが使いやすい家庭もあると思います。

洗剤と設定は、前の世帯のままにしない

衣類は別々でも、洗剤の自動投入やコース設定を共用していると、前の人の設定が残ることがあります。スタート前に見る場所をそろえておきます。

  • コース、乾燥の有無などを、その回の衣類に合わせて確認する
  • 洗剤・柔軟剤を共用するか、世帯別に置くかを決める
  • 自動投入がある機種では、使える洗剤や切り替え方法を説明書で確認する
  • 補充、フィルターなどの手入れを誰がするか決める

香りなどの好みが違う場合、洗剤を一つにそろえることまで共用の条件にしなくてもよいと思います。ただ、手動投入と自動投入の扱いは機種ごとに異なるので、自己流で切り替えず説明書に沿って使います。

また、同じ洗濯機を使えることと、衣類を同じ方法で洗えることは別です。乾燥の可否などは衣類の取扱い表示で確認してください。表示記号の意味は消費者庁の洗濯表示の案内で確認できます。

取り出せない日と、予定が重なった日の選び直し

時間を決めても、外出や帰宅の遅れで取り出せない日はあります。そのときに、次の世帯が黙って衣類を移す前提にはしないほうが安心です。

先に決めておきたいのは「移してよい衣類があるか」「誰ならよいか」「どの清潔なかごへ移すか」です。移動の同意がないものは触らず、持ち主に連絡して取り出しを頼みます。濡れた衣類と乾燥後の衣類も同じ扱いにはしません。

取り込みや畳むところまで頼むか、洗濯物のある場所へ入ってよいかは、洗濯物を手伝う範囲と干し場の決め方にまとめています。ここでは、次に機械を使える状態へ戻すところまでを相談します。

予定が重なったら、まず両世帯の「いつまでに必要か」と、乾燥まで機械を使うかを確認します。運転を始める前なら、次の順で選び直せます。

  1. 急ぐ衣類があるか確認し、その日だけ順番を入れ替える
  2. 衣類に合い、干す場所と担当も確保できるなら、乾燥まで使う予定を洗濯のみへ変えられるか相談する
  3. 別の時間や翌日へ回せる洗濯物を分ける

すでに動いている洗濯機を、次の人の都合だけで止める方法はここでは勧めません。使う時間を延ばす場合も、音や振動が気になる時間帯、家族の就寝、機種の使い方を確認してからにします。

数回試して、変える条件を一つ決める

最初から毎日の細かいルールを完成させなくても、平日と休日を含む数回を試すところから始められます。試す間は、予定と実際に次へ渡せた時刻、それがずれた理由だけ短く残します。

「洗濯が長かった」ではなく、「乾燥は終わったが外出中で取り出せなかった」と分かれば、変えるのはコースではなく、取り出せる時間に合わせた予約かもしれません。毎回同じ時間に重なるなら、世帯ごとの時間帯を分ける案に戻れます。

それでも両世帯の必要な洗濯が収まらないなら、当番の工夫だけで解決しようとせず、干し方や設備を見直す段階です。洗濯室と干し場を考える記事では、洗う・干す・しまう場所の分け方を扱っています。

1台を共用できるかは、順番が決まるかだけでは判断しにくいものです。取り出しまでの時間、衣類を動かす同意、重なった日の代案。この三つを試しながら、無理なく続けられる形を探せるとよいと思います。