二世帯の家はもうある。でも、そこへ移ると相手の職場だけが遠くなる。家賃や引越しの話が進んでも、毎朝の負担が気になることはあると思います。
ぼくも結婚前、妻から通勤の負担を理解してほしいと伝えられました。二世帯へ入る前に、ぼくの職場から遠い場所で二人暮らしをした経験があります。
家があるからといって、相手の働き方まで決めてよいわけではない。移動時間と、帰宅してからの生活を一緒に比べるための確認案をまとめます。
通勤は、玄関から職場までで比べる

駅から駅までの所要時間だけでは、朝に何時に起きるかまでは見えません。自宅から駅への移動、乗り換えの待ち時間、職場の入口までを含めて並べます。
次の表は、二人がそれぞれ記入するためのものです。今の住まいと二世帯からの通勤を、同じ曜日・出勤時刻の条件で比べてください。
| 確かめること | 今の住まい/二世帯から |
|---|---|
| 家を出る時刻・職場へ着く時刻 | ____/____ |
| 徒歩・待ち時間・乗り換え | ____/____ |
| 残業した日の帰宅時刻 | ____/____ |
| 雨の日・運休した日の別経路 | ____/____ |
たとえば片道が20分延びれば、往復で40分。週5日通う仮の例なら、移動は週に3時間20分増えます。これはわが家の実測値でも、許容できる時間の基準でもありません。
座れるか、混雑が強いか、車なら運転が続くかでも感じ方は違います。「何分なら大丈夫?」に加えて、疲れやすい区間を聞いておきたいです。
アットホームの2024年の不動産会社向け調査でも、新婚の住まい選びで「お互いの通勤・通学に便利」が推奨条件の上位でした。これは不動産会社の回答で、二世帯に住む人の満足度を示す調査ではありません。
長くなる日は、家事も一緒に組み直す

通勤が延びても、夕食や洗濯の分担がそのままだと、家で休む時間が削られます。帰宅時刻の差を見て、平日に誰が何をできるかを考えます。
家事を全部もう一人へ移す、という一案だけではなく、やる時間や頻度を変える方法もあります。
⚙︎ 帰宅時刻に合わせて分担を選ぶ
- 先に帰る人が、夕食の準備をどこまで進めるか
- 遅い日は各自で食べるか、買って済ませるか
- 平日の掃除や洗濯を、どの日へ移せるか
- 二人とも余裕がない日に、やめてよい家事は何か
親が近くにいることは、毎日の家事を引き受けてもらう約束とは別です。頼みたいことがあるなら、親の希望や予定も確認します。頼めない日の方法を決めておけば、親の協力だけを前提にせずに比べられます。
お金も変わるなら、交通費の自己負担、駐車場、食事の買い足しなど、増えそうな支出をメモします。勤務先の交通費や働き方の制度は、自分の勤務先の条件を確認してください。
住宅費と合わせて考えるときは、今の支払いと結婚後の希望を整理するメモを使えます。家賃が減ることだけで、相手の負担が軽くなるとは限りません。
入居前に試して、続けられる条件を決める

できる範囲で、実際の出勤に近い時間に経路を通ってみる。難しければ、時刻表と帰宅後の予定を並べるところからでも始められます。
- 二人それぞれの通勤時間を、同じ条件で確認する
- 帰宅後に残る家事と、休む時間を書いてみる
- 変更できる分担・予算・入居時期を選ぶ
- まだ確かめたいことと、次に話す日を残す
二人で相談するときの文例
家へ移ると、平日の帰りが遅くなるのが気になっています。通ってみた結果と家事の分担を見てから、入居時期を決めたいです。
これは相談用の案です。相手の「この時間なら続けられそう」という返事も、生活が変われば見直せるようにしておきたいです。
ぼくらの二人暮らしは、ぼく自身が通勤や生活を考える機会になりました。ただ、同じ方法を取れば納得できる、とまでは言えません。二世帯へ入る前の同棲で確かめたことでは、その経験と限界を分けて書いています。
通勤の条件がどうしても合わないなら、二世帯への入居と結婚を分けて、住む場所を考えるところへ戻れます。退職や転職、無理な通勤を相手の当然の役目にせず、二人が続けられる暮らしを選びたいです。
参考:アットホーム「新婚カップルにおすすめの条件・設備」調査(2024年)。本文の表・手順・文例は、入居前の相談に使うための提案です。